2008/9/2
はじめまして。
FINEのスタッフ「ichida」です。このコラム、「スタッフichidaのAIR・REAL!!」では、普段FlashやAIRのアプリケーション作成を仕事としている私が感じたことや直面した問題、それらの回避方法などの「リアル」な話を定期的に掲載していきたいと思います。
一応AIRで…とのことなので、AIRメインになるとおもいますが。
さて、今回はまずAdobe AIRの紹介とインストール方法について書いています。
ガチガチの文章で読みづらい部分があるかもしれませんが、第1回ということで御了承を。。
■Adobe AIRとは
Adobeが開発したアプリケーションの実行環境で、WindowsやMac、将来的にはLinuxや携帯電話もサポートする計画が進行しています。
各OSの環境の違いをAIRが吸収し、同じアプリケーションが同じように動作することがおおきなメリットとして上げられます。
また、開発にはWEB系開発技術者になじみの深い、ActionScriptやJavaScript、HTMLが使用できるため、これらを理解していれば新しい言語として1から学ぶ必要が無く、非常に敷居の低い環境といえます。
かくいう私も、ブラウザに頼らずに表現できるアプリケーションを作りたいと思いつつもWindowsのプログラミングを勉強するのには二の足を踏んでいた状態だったため、AIR(当時Apollo)が発表された時は歓喜したものです。(笑)
■準備
AIRの開発を行うためには下記ような環境のいずれかを整える必要があります。
・Flex Builder
・Flash
・Dreamweaver
上記は有償のツールですが、これ以外にも無償のAdobe AIR SDKとテキストエディタを使って制作する方法もあります。
ですが、ここでは一番普及しており、かつデザイナでもプログラマでも触りやすい、Flashに絞って説明します。
1.Flash CS3 Professionalのインストール
まず、Adobe Flash CS3 Professionalをインストールしてください。
バージョンに注意してください。これは、このバージョンでしか今のところAIRの開発環境が提供されていないためです。
有償のツールですが、Adobeのサイトには無償の体験版も公開されているので、Flash CS3をお持ちでない方はまずそちらをインストールして試してみるのがいいかもしれません。
体験版ですが、使用日数に制限があるものの機能的には有償版と違いがありません。
2.AIR用アップデート
次にAIR用アップデートを実行しましょう。
「Adobe AIR:ツール http://www.adobe.com/jp/products/air/tools/」の
「Flash CS3 Professional用Adobe AIRアップデート」リンクから「Adobe Flash Support Center(英語)」へ移動し、
対応する「Adobe AIR Update for Flash CS3 Professional」をダウンロード・実行します。
3.AIRのバージョンアップ
2までで、AIRアプリケーションを作れる環境が整いました。
ですが、このままではAIR1.0で、アプリケーション名や説明等に日本語を使用することができません。
「Adobe AIR 1.1 Update for Flash CS3 Professional」の「Installing Adobe Air 1.1 Update for Flash CS3 Professional」から
「http://www.adobe.com/go/getaikwin」にアクセスし、AIR1.1アップデート用ファイルをダウンロードしてください。
このあとのインストール方法は「Adobe Flash Support Center(英語)」の「Adobe Flash Support Center(英語)」にある「日本語」リンクからダウンロードできるpdfの説明に細かく記載されていますので省略します。
以上でAIRを制作するための全ての設定が完了しました。
次回からはAIRの設定について解説します。
つづく(ichida)